一般社団法人富岡シルク推進機構について

2014 年（平成 26）6月、『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界文化遺産に登録されました。
かつて日本の産業の最先端であった日本のシルクは、
現在では市場の僅か1%以下という厳しい現状に追い込まれています。
“富岡の地で繭が生産されなくなってしまったら、
本当の意味での世界遺産とは言えないのではないか。”
との大きな課題を踏まえ、富岡地域の養蚕業を次世代に継承していくことを目的に、
2008年（平成20）5月に「富岡シルクブランド協議会」が設立されました。
協議会は2007年度より国が新たに導入した蚕糸・絹業提携支援事業を活用しながら、
川上の養蚕農家から製糸業者、川下の絹加工業者、販売業者に至るまで、
蚕糸・絹業に携わる関係者が、高品質な繭生産から流通・小売りまでの連携を強化した
純国産シルク製品の開発・販売に取り組んできました。
2021年7月1日、協議会の全事業を引き継ぎ、世界遺産富岡製糸場のある富岡地域の養蚕業を守り、
継承していくことを目的に、一般社団法人 富岡シルク推進機構（以下「当機構」という。）は設立されました。

一般社団法人
富岡シルク推進機構
事務局

0274-67-7355受付時間／9:00～17:00

〒370-2316
住所：群馬県富岡市富岡33-4

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ジャパンシルクの復興へのおもい

日本におけるシルク産業の発展は、1872年（明治5年）、養蚕が盛んであった富岡の地に、富岡製糸場が創建されたことによります。まさに“メイド・イン・ジャパン”はここから始まりました。
当機構では、日本のシルクの復興は、“富岡の使命”であると捉え、これを徹底して追及していくことで、富岡シルクのブランド化を推進しています。
また、ブランドビジョンとして富岡製糸場内での製糸事業の復活を目指します。

生産者の顔がみえるモノづくり

富岡市内の養蚕は、年５回（春、夏、初秋、晩秋、初冬）生産されています。
今もなお、蚕を「お蚕（こ）さま」と敬いながら、家族のように蚕を愛しみ育て続けています。
富岡で生産された繭は１ヶ所に集められ、生産者ごとにそれぞれの繭について当機構独自の厳正な品質検査を行なった後、群馬県安中市にある碓氷製糸株式会社にて、日本最新鋭の世界最高ランク「6Ａ」繰糸機で繰糸します。
当機構は、生産者の顔がみえるトレーサビリティ（製造履歴）の明確な純国産絹製品づくりに取り組んでいます。

ジャパンブランドとして

かつて富岡製糸場でつくられた生糸が「ジャパンシルク」として世界を魅了したように、富岡シルクは世界に羽ばたくブランドを目指しています。
富岡製糸場と歴史的なつながりがあった、フランスのリヨンにおいて開催されたシルクマーケット（Le　marché　des　Soies）に出展した際には、たくさんの人々が足をとめ、見て触れて、富岡シルク製品の品質の確かさに賞賛の声があがりました。
「かつての“ものづくり”の場から、これからの“ものづくり”の場へ」、知恵と情報を結集させ、富岡シルクは、量ではなく質のブランドとして、国内はもちろん世界へ更なる飛躍を目指して発信していきます。

富岡シルクブランドマーク

当機構では、富岡産繭を原材料としたシルク製品に対し、富岡シルクブランドマークを交付しています。
トレサビリティー（製造履歴）を明確にし、国内で全て生産された“生産者の顔が見える”純国産絹製品づくりと、富岡シルクのブランド化に取り組んでいます。
各会員の製品や当機構オリジナル製品については、富岡製糸場東置繭所内の「富岡シルクギャラリー」及び、当機構の運営するオンラインショップ等にて販売しています。

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